山中泉著 『アメリカの崩壊』を読み進めて

 

10代のころ憧れたアメリカは、少し粗雑だが、いつ、いかなる時もフェアネスを重視し、倫理的にも合理的な判断をし、何時も、力強さを感じる国だった。

 

いまは、これらを感じる事は皆無で、かわりに、暴力、建前がはびこる国になってしまった。

 

いまこの国に憧れる人たちはいるのだろうか?

 

 

大切なのは、毎日の豪勢な暮らしより、子や孫達の世代に、少しでも良い国を引き継ぐことではないのか?

 

アーリントンに眠る人達は、こういう国を作るために自分の命を捧げたのか?

ベトナムなどで自分の手や足を失った人々は、いまの状態を憂いてはいないか?

幸いにして、ほとんど失うものがなかった人たちはこういう人達に、申し訳ないと思わないのか?

 

今だけ、カネだけ、自分だけの国に誰も魅力など感じない。

 

昔を懐かしむつもりは毛頭ないが、一刻もはやく、古き良きアメリカに戻ってほしい。